大阪の司法書士・行政書士事務所です

。会社設立・債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い)・相続・遺言・登記をお考えの方はご相談下さい。
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特集1 借金・多重債務でお悩みの方へ

債務整理特集 このページについて

借金問題を身近に感じることで、今の生活を少しでも見つめ直して頂くことを目的として書いたページです。
そのための材料として、@債務整理の方法 A具体例 B基礎的な知識・ノウハウ など、踏み込んだ内容を盛り込んでいます。

マスコミで多重債務問題が盛んに取り上げられて数ヶ月が経ちましたが、当事務所に対する多重債務・債務整理のご相談件数は、今なお増加傾向にあり、中には、深く悩んだ末に自殺まで考えたり、家庭が崩壊の危機に瀕するなどして、「どうしていいのか全くわからない」パニック状態で来られる方もおられます。

その一方、ご自身が置かれた状況に問題意識を抱き、「何としても生活を立て直す」という強いご意思を持った方のご依頼をお受けする案件も目立ってきました。そうした方々に共通するのは、危険レベルの一歩手前で、余裕が残っていることです。

人が借金する理由を「浪費するから」とだけ理解し、自分は該当しないから大丈夫だとお考えになるのは危ういことではないでしょうか。借金の理由は必ずしも「浪費」だけではないことは、司法書士という職業柄、多くのご相談に応じて感じるところです。(もっと早く来てもらえれば…。)と残念に思う事も多々あります。

住宅ローン・自動車ローンも立派な「借金」です。今は計画どおり続いている支払いも、「ふとしたこと」、例えば失職はもちろん、知人の冠婚葬祭が重なったり、不慮の事故・病気に見舞われるだけで行き詰まる可能性はありませんか?

このページが、借金することへの注意喚起・多重債務でお悩みの方の生活再建の一助となれば幸いです。

司法書士 井上 和樹

【特にお読み頂きたい方】
債務整理についてより深くお知りになりたい方・検討中の方   信号:危険予知レベル
利息の怖さに気付いた方・過払金返還請求をお考えの方
住宅ローン、自動車ローンを組んでいる方・組む予定のある方
カードの借り入れ限度枠が上限ぎりぎりで推移している方   信号:要注意レベル
クレジットカード・消費者金融のうち2社以上から借り入れがある方
借りたお金で返した(自転車操業)ご経験のある方・そうなる兆しのある方
何かを犠牲にしながら自転車操業を続けている方   信号:危険レベル
おまとめローン(借金の一本化)に興味を持っている方
すでに多重債務に陥り、返済に苦しんでいる方

債務整理特集 Index

入門編 債務整理の方法とは? 生活再建のために

解決メニューは5つあります。

任意整理
借金が減れば払えそうなので、話し合いで解決したい。
特定調停
一人で話し合うのは不安なので、裁判所に間に入って欲しい。
個人再生
借金を大幅に減らしたい。持ち家だけは手放したくない。
自己破産
とにかく借金をゼロにして、一から再出発したい。
過払金返還請求
払い過ぎた利息を返して欲しい。
chapter T 【実録】債務整理事例集(井上法務事務所編) 当事務所の債務整理事例

これまでの取り扱い事例をご紹介

ケース1 求職中Aさん
破産するつもりが、回収した過払金で一括返済。
ケース2 自営業Bさん
過払金回収を並行して借金を80%圧縮(保証人含む)。
ケース3 主婦Cさん
夫に内緒のカード債務を半分にしてパート代で返済。
ケース4 会社員Dさん
借金を整理するつもりが一転、過払金返還訴訟へ。
番外編1 自営業Eさん
売掛金に対する仮差押を和解交渉で解除(ブログ)。
番外編2 会社員Fさん
消滅時効を主張し、脅し取られたお金を回収(ブログ)。
chapter U 【Q&A】債務整理の基礎知識集 よくあるご質問をまとめました

債務整理のメリット・デメリット・ポイントをご説明

1.初回のご相談にあたって
Q1
債務整理の相談をするには、どうすればいいですか?
Q2
相談にはどのような資料を持参すればいいですか?
Q3
相談にはどのような形で応じてもらえますか?
Q4
相談する予定ですが、それまでに借金返済の期限が過ぎてしまいそうです…。
Q5
家族には内緒で相談したいのですが…?
Q6
債務整理の費用は、消費者金融から借りて支払いたいのですが…?
Q7
相談後に債務整理を依頼する場合、何か説明や手続きはありますか?
Q8
債務整理を依頼した場合、最初にどのような作業をしてくれますか?
2.ご相談から受任まで
Q1
借り入れ先は、どの範囲まで話せばいいですか?
Q2
借り入れの際、保証人・担保・公正証書を取られた覚えがありますが…?
Q3
保証人に迷惑はかかりませんか?
Q4
家族や近所に迷惑はかかりませんか?
Q5
勤務先に迷惑はかかりませんか?
Q6
他人に知られる可能性はありますか?
Q7
公共料金などを口座・カードで決済していますが、どうすればいいですか?
Q8
債務整理を依頼した場合、電話や来訪での取り立てはどうなりますか?
Q9
債務整理をするとブラックリストに載るそうですが…?
Q10
資料集めの他に何かすることはありますか?
3.お持ちの財産について(自己破産・個人再生の場合)
Q1
ローンが残っている車はどうなりますか?
Q2
ローンが残っている家はどうなりますか?
Q3
カードで買った高額な品物はどうなりますか?
4.司法書士による債権調査・借金の圧縮・過払金の発生
Q1
借金を圧縮できるのは、どのような場合ですか?
Q2
利息制限法とはどのような法律ですか?
Q3
では、グレーゾーン金利とは何ですか?
Q4
債務整理の際、グレーゾーン金利はどのように取り扱いますか?
Q5
引き直し計算をするにも、貸し借りの資料は捨ててしまっていますが…。
Q6
引き直し計算をすると、借金はどうなりますか?
Q7
引き直し計算で借金がゼロになった場合はどうなりますか?
Q8
引き直し計算で借金がマイナスになった場合はどうなりますか?
Q9
債務整理の前に、引き直し計算結果の見通しを立てるポイントは?
Q10
見通しを立てる上で、貸し借りの期間に目安はありますか?
Q11
借金一本化のため「おまとめローン」に興味を持っているのですが…?
Q12
債務整理の方針は、どの段階で決定するのですか?
5.過払金返還請求・和解交渉・訴訟・回収
Q1
過払金はどうやって回収するのですか?
Q2
過払金返還を交渉したところ、「7割なら返す」 と言われましたが…。
Q3
訴訟となれば、負ける場合もありそうなのでためらっています。
Q4
訴訟での回収を行うにあたって、どのような点を検討するのですか?

実録 債務整理の取り扱い事例集


【ケース1】求職中Aさん ‐破産するつもりが、回収した過払金で借金を一括返済した事例‐

●Aさん ‐司法書士に相談したきっかけ
10年以上前から慢性的な生活費不足に悩み続け、毎月1〜3万円くらいで小口の貸し借りを繰り返していたところ、昨年リストラで職を失ったことで、借り入れ依存にますます拍車がかかりました。しばらくは失業保険と借金で暮らしていましたが、次の仕事が決まらないまま受給期間が切れ、借り入れ限度枠も一杯になってしまった段階での相談でした。

●司法書士‐Aさんの債務整理案件を振り返って
ハローワークに通うバス代に事欠くほどお困りで、最初はハッキリ「自己破産したい」と希望された方です。ところがお話をよく伺うにつれ、ある1社との貸し借り期間が飛び抜けて長いことが分かりました。そこで、(過払金があるかも)という予測をもって債権の調査をしたところ、想像以上の過払金返還と、借金の圧縮効果が得られました。結果として自己破産するどころか、逆に他の4社も完済できたため、Aさんと二人してホッと胸をなで下ろした案件です。

債務整理の前・後を比べてみると…
債務整理前
借りた先 取引期間 借金の額
1 消費者金融 16年 980,000
2 消費者金融 6年 1,400,000
3 消費者金融 2年 300,000
4 消費者金融 1年 190,000
5 消費者金融 1年 290,000
5社 合計 3,160,000

過払金回収
任意整理
▲赤字=過払金
債務整理後
返済する額 備 考
▲1,400,000 借金ゼロ→和解交渉で過払金回収
370,000 借金圧縮→過払金で一括返済
270,000
160,000
250,000
▲350,000 3,510,000 減少 = 111% 圧縮

【ケース2】自営業Bさん ‐過払金を回収しながら借金を約5分の1に圧縮した事例(保証人含む)‐

●Bさん ‐司法書士に相談したきっかけ
長年個人で商売をしており、バブル期は業績好調で気を大きくしてしまい、カードで多額の接待飲食や買い物を続けていました。ところが近年、主力取引先に契約を打ち切られるなどして売上が急激に落ち込み、資金繰りが回らず借り入れを重ねてしまいました。最後は友人に保証を頼むくらい苦しみましたが、限界を感じ、保証人と一緒に相談しました。

●司法書士‐Bさんの件を振り返って
保証人に迷惑をかける心労で、最初は自殺を口走るほど精神的に参っておられました。借金が多く、合法金利で借金の圧縮が見込めない先も含まれていたため、自己破産を前提に調査しましたが、ご本人の記憶よりずっと以前から貸し借りがあったため、調査の前・後にかなりの差が出ました。また、私の調査中にBさんが進んでアルバイトを始めたり、本業の売上げが少しずつ上向くなどして状況が大きく改善されたので、保証人ともども任意整理に踏み切った事案です。

債務整理の前・後を比べてみると…
債務整理前
借りた先 取引期間 借金の額
1 消費者金融 10年 1,990,000
2 信販会社 13・15年 970,000
3 都市銀行 18年 1,000,000
4 信販会社 16年 380,000
5 消費者金融 5年 270,000
6 商工ローン 11年 1,500,000
7 信販会社 3年 630,000
8 信販会社 3年 290,000
9 消費者金融 4ヶ月 980,000
9社 合計 8,010,000

過払金回収
任意整理
▲赤字=過払金
債務整理後
返済する額 備 考
100,000 借金圧縮→利息カット→12回払い
▲1,380,000 借金ゼロ→任意で過払金返還
1,000,000 代位弁済した保証会社に返済
▲580,000 借金ゼロ→和解交渉で過払金回収
0 借金ゼロ→債務不存在で和解
780,000 借金圧縮→利息一部カット→42回払
630,000 合法金利→利息カット→36回払い
190,000 借金圧縮→利息カット→24回払い
960,000 保証人も同時に債務整理
1,700,000 6,310,000 減少 = 79% 圧縮

【ケース3】主婦Cさん ‐夫に内緒のカード債務を半分にしてパート代で返済を続けた事例‐

●Cさん ‐司法書士に相談したきっかけ
会社員の夫とOLの娘がいる専業主婦で、平日の昼間は友達とクレジットカードを使って食事やショッピングをしていました。ところが、ある月にとうとう借金の返済がパート代・小遣いを上回ってしまい、届いた催促のハガキを娘に見つかってしまいました。心配した娘にひとしきり叱られた後、インターネットで予約を取ってもらい、一緒に相談に行きました。

●司法書士‐Cさんの件を振り返って
とても仲の良い母娘で、ブラックリストの話でためらうCさんに「そんなこと言ってる場合!?」と切り込むお嬢さんの姿が印象的でした。ご主人には絶対知られたくない、とのご要望がありましたので、Cさんとの打ち合わせは電話を使わず、面談とEメールだけで進めた事案です。月末になると「今月分も返しました」とお電話を下さるので、安心して見ています。

債務整理の前・後を比べてみると…
債務整理前
借りた先 取引期間 借金の額
1 信販会社 5年 490,000
2 信販会社 買物含む 230,000
2社 合計 720,000

任意整理
 
債務整理後
返済する額 備 考
170,000 借金圧縮→利息カット→24回払い
210,000 借金一部圧縮→利息カット→24回払い
380,000 340,000 減少 = 50% 圧縮

【ケース4】会社員Dさん ‐借金返済の負担を軽くするつもりが一転、訴訟で過払金を回収した事例‐

●Dさん ‐司法書士に相談したきっかけ
中堅企業に勤めており、ずいぶん前に中間管理職に昇格した時から、よく働いてくれる部下をねぎらうため、ポケットマネーで飲み歩くようになりました。小遣いが足りなくなるたび1社と小口の貸し借りを長い間続けてきましたが、ある日、テレビで高金利・過払金の話題を知り(もしかして、自分もこれにあたるんじゃないか…?)と思い、相談しました。

●司法書士‐Dさんの件を振り返って
契約書・振込伝票など資料をたくさんお持ちでしたので、比較的簡単に見通しをつけることが出来ました。引き直し計算の結果、やはり過払金が発生したため返還交渉に臨んだところ、Dさんが納得できる条件の提示がありませんでしたので、訴訟提起に踏み切った事案です。最初の裁判期日直前に好条件で和解できましたので、訴訟は取り下げました。

債務整理の前・後を比べてみると…
債務整理前
借りた先 取引期間 借金の額
消費者金融 15年 470,000
1社 合計 470,000

過払金回収
▲赤字=過払金
債務整理後
返済する額 備 考
▲1,050,000 借金ゼロ→訴訟提起の後に和解
▲1,050,000 1,520,000 減少 = 323% 圧縮

【番外編1】自営業Eさん ‐売掛金に対する商工ローンの仮差押を解除した上で任意整理した事例‐
ブログ(3話完結) 立場ごとの違い(上) 立場ごとの違い(中) 立場ごとの違い(下)

【番外編2】会社員Fさん ‐借金の消滅時効を主張し、脅し取られたお金を回収した事例‐
ブログ(2話完結) 時効完成後の債務承認(上) 時効完成後の債務承認(下)

Q&A 債務整理の基礎知識集


1.最初のご相談にあたって
1 債務整理の相談をするにはどうすればいいですか? お電話(06‐6227‐5586)またはメールでご予約を受け付けております。ご相談費用は、30分あたり1000円を申し受けております。
2 債務整理相談にはどのような資料を持参すればいいですか? @契約書・振込伝票など借り入れ関係の資料 Aカード類 B運転免許証 C債務整理チェックリスト D認め印の5点をお持ち下さい。不動産・車をお持ちであれば、登記簿謄本・車検証がたいへん役に立ちます。
3 債務整理相談にはどのような形で応じてもらえるのですか? お持ちの資料を拝見しながら、じっくりとお話を伺っております。特に、心配事やご希望は、時間を気にせず何なりとご相談ください。
4 相談する予定ですが、それまでに借金返済の期限が過ぎてしまいそうです…。 そう決めた以上‘借りない・返さない’を心がけ、カード類も一切使わないで下さい。後でトラブルに発展するおそれがあります。
5 家族には内緒で相談したいのですが…? 秘密は厳守します。ただ、債務整理を上手に進めるにはご家族のご協力が大きなポイントなので、勇気を持って打ち明けることをお勧めします。そうして、ご家族揃ってお見えになるケースも珍しくありません。
6 債務整理の費用は、消費者金融から借りて支払いたいのですが…? ご相談そのものに応じられません。前向きなお話、例えば分割払いなどであれば、ご事情に応じて柔軟に対応しております。
7 相談後に債務整理を依頼する場合、何か手続きはありますか? 最初に委任契約書を交わすことで、ご依頼内容・費用・報酬・お互いの約束事を明確にしております。契約の前に重要事項説明書をお示ししながら、特に大事な点の事前説明を行っておりますので、ご安心下さい。
8 債務整理を依頼した場合、最初にどのような作業をしてくれるのですか? ご依頼の後速やかに、司法書士から債権者に宛てて「受任通知」を発送し、取り立て停止要請と債権の調査に着手します。緊急と判断した場合は、通知書をFAXで送ったり、その場で電話をかけることもあります。
2.ご相談から受任まで
1 借り入れ先は、どの範囲まで話せばいいですか? ご親族やお知り合いからの借り入れも含め、全てお話しください。一部の借り入れを確認しないまま整理を続けると、後々に影響を及ぼします。
2 借り入れの際、保証人・担保・公正証書を取られた覚えがありますが…? 貸し手側にアドバンテージがあることを意味しますので、必ずお知らせください。借り入れ契約時に実印・印鑑証明書を使った覚えがおありなら、特に注意が必要です。
3 保証人に迷惑はかかりませんか? 保証付き債務の整理にかかると、保証人が請求を受けることになります。この場合、保証人も一緒に債務整理するケースも少なくありません。
4 家族や近所に迷惑はかかりませんか? 保証人でない限り、代わりに返済する義務はありません。
5 勤務先に迷惑はかかりませんか? 借金の額があまりに大きかったり、返済を止めた期間が長期間だったりすると給料の仮差押があり得るので、可能性はゼロではありません。
6 他人に知られる可能性はありますか? 自己破産・個人再生の場合は官報に公告されるため可能性はゼロではありませんが、一般の方は目にする機会がほとんど無いものです。なお、住民票・戸籍に記載されません。
7 公共料金や携帯代を口座・カードで決済していますが、どうすればいいですか? お早めに決済方法を変更してください。現金で支払うか、または違う金融機関で新しい決済口座を設けるのがよいでしょう。
8 債務整理を依頼した場合、電話や来訪での取り立てはどうなりますか? 司法書士が債務整理を受任したことを貸し手に通知すると、ほとんどストップします。もし、ご依頼の後に債権者からコンタクトがあった場合は、「司法書士に問い合わせて下さい。」とだけお答え頂いて結構です。
9 債務整理をするとブラックリストに載るそうですが…? 信用情報に事故情報として登録されることですが、これは避けられないでしょう。数年間は借金はもちろん、ローンも組めなくなりますが、「かえってその方が良い」とおっしゃる方も多いです。
10 債務整理に必要な書類を集める以外に、何かすることはありますか? 任意整理個人再生の場合、整理を終えた後の返済再開に備えて資金の積み立てをお願いしています。また、当事務所でご用意している家計簿をつけて頂くことで、生活再建の後押しもしております。
3.お持ちの財産について(自己破産・個人再生の場合)
1 ローンが残っている車はどうなりますか? 自己破産個人再生の場合、債権者に引き上げられます。
2 ローンが残っている家はどうなりますか? 自己破産の場合、破産管財人に売却されるか、または競売されることになります。個人再生の場合では、一定の条件を満たすことで、ローンを返済しながら住み続けることができます。
3 カードで買った高額な品物はどうなりますか? カード会社に返却を迫られる可能性があります。最近の事例では、仕事で使用中のパソコンについて、返済のため新たに保証人を立てることで維持をし続けられたケースもありました。
4.債権調査から借金の圧縮・過払い金の発生まで
1 借金を圧縮できるのは、どのような場合ですか? 借り入れの契約が「利息制限法」に違反している場合です。これは消費者金融だけでなく、クレジットカードでも一部該当します。
2 利息制限法とはどのような法律ですか? 貸し手(債権者)が受け取ることができる利息の上限を決めた法律です。お手元に借金をATMで返した時の振込伝票があれば、返したお金のうちどの位が利息に回っているか、ぜひ一度ご覧になって下さい。
3 では、グレーゾーン金利とは何ですか? 利息制限法と出資法の規制に挟まれた金利帯をいい、大半の貸し手はこのグレーゾーン金利で利息を計算しています。国会で廃止法案が成立する見通しだと報道されているものです(H18.11現在)。
4 債務整理の際、グレーゾーン金利はどのように取り扱うのですか? グレーゾーン金利は無視し、利息制限法で許される範囲内まで利息を引き直して再計算(引き直し計算)して借金を圧縮する準備をします。
5 引き直し計算をするにも、貸し借りの資料は捨ててしまっていますが…。 司法書士が貸し借りの記録(取引履歴)を貸し手から取り寄せて調査しますので、手持ちの資料が少なくても、それほどのご心配はいりません。
6 引き直し計算をすると、借金はどうなりますか? 金額はともかく、減るのは確実です。利息制限法を超えて支払った利息は「元本の返済に回した」ものとして取り扱うためです【ケース3】
7 引き直し計算の結果、借金がゼロになりました。この場合どうなりますか? 以後、返済する必要はありません。返すべき借金がなくなるためで、こうした事案は多く見られます【ケース2】
8 引き直し計算の結果、借金がマイナスになりました。この場合はどうですか? そのマイナス部分が、最近よく耳にする「過払金」の発生です。返す必要がないのはもちろん、過払金として返還の請求ができます【ケース4】
9 債務整理の前に、引き直し計算の見通しを立てるポイントはありますか? @利息制限法に違反した契約か? A貸し借りしている期間はどれくらいか?の2点が大きなポイントです。
10 引き直し計算の見通しを立てる上で、貸し借りの期間に目安はありますか? 貸し借りの経緯にとても左右されますが、一般的に約5年で借金ゼロ、6年以上なら過払金の発生を疑ってよいでしょう。10年以上となれば過払金の額が100万円を超えることもあり、回収した過払金で他の借金を全額完済できた事案もあります【ケース1】
11 借金を一本化するため、低金利の「おまとめローン」に興味をもっているのですが…? 引き直し計算で借金圧縮や過払金発生が見込まれる場合は、おすすめできません。元本と一緒に、本来支払う義務のない高金利の利息までまるまる返済し、さらに金利を払って借金することを意味するためです。
12 債務整理の方針は、どの段階で決定するのですか? @債権調査→引き直し計算の結果 A過払金の有無 Bお持ちの財産、そして何より C生活再建の見通しを総合的に検討し、これにご要望を加味して最適と思われる債務整理方法をご提案しています【ケース2】
5.過払金返還請求・和解交渉・訴訟・回収
1 過払金はどうやって回収するのですか? まず始めに、和解交渉から始めます。
2 過払金返還を交渉したところ、「返す気はない」や「7割なら返す」 と言われましたが…。 返還の条件に納得できなければ、時間はかかりますが、過払金返還請求訴訟を提起しての回収も検討すべきでしょう。
3 訴訟となれば、負ける場合もありそうなのでためらっています。 ご心配でしょうが、判例を総合すると、勝訴の見込みが高い裁判といえます。つい先日、マスコミで一部大手消費者金融の赤字転落が報道されたのは、こうした背景もあるためです。
4 過払金返還請求訴訟での回収を行うにあたって、どのような点を検討するのですか? @勝訴の見込みがあるか? A示談より多く回収できるか? B回収までの期間は?の3点をよく検討してからご提案しています【ケース4】。費用倒れになってしまっては意味がありませんから。
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